結界 - ミニチュアールの世界へ 保育園の門柱とサインなどによるインターフェイス空間「 拡大鏡の結界 」 大人のスケール感から子供のスケール感へ、空間を変容する門。レンズの様に小さなものが見えてくる世界へと入って行く。 建物の赤と 樹木の緑を 交差させながら広げ、銀色の中には人影の色合いが ほんのりと映る。 子供が「トトロ」を発見した切っ掛けはバケツの穴から覗いたドングリ。焦点が合い、はっきり見えて来る自然界のなかに紛れていたものに妖精が潜むと思うと、森に囲まれた庭は特別な場所になる。 開口から覗くとその向こうに、それぞれ同じ色で 「み」「そ」「の」の文字サインが見える。 『 植物学者の拡大鏡、それはふたたびみいだされた幼年時代である。 それは植物学者に子供の拡大する目をかえす。 』 ガストン・バシュラール「空間の詩学」より