B-1. けいはんなプラザの「日時計モニュメント広場」

けいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)の中核施設である、けいはんなプラザの「モニュメントを含む広場」国際コンペ1等案を実施したもの。(コンペプロジェクト参照)

 

 
この地球上で人々は、同一平面に立っているわけでなく、球面上のそれぞれの地上面に立っている。
 そのため、同じ太陽をそれぞれ違った角度から見ているので、日の出から南中・日没を見ている時間の違いや、日射量の違いなど、様々な差異が生じている。
 
 この日時計は、日本の異なる3地点の地面を、
各地面と太陽との関係がそれぞれの現地と同じ状態になるようにそのままの角度で重ね合わせ、
そこにそれぞれの場所の真太陽時と 3地点に共通の日本標準時を刻み込んである。
 
 
 
 
 
 
各々の地面に立ってみると、この3地点だけでも意外に差異があることが実感できるが、これは地球を、空間的な実体験として感じ取るための広場である。
 
 
 

 
2038-12.jpg 日時計の針は地軸に等しい。 img_0578.jpg 地球上ではこの「地軸」を中心に太陽が回っている様に見える。 0.jpg 「地軸」は地球上どこでも同じ一つのもの 2.jpg だが、地軸と地面のなす角度はそれぞれ異なる 2037-22.jpg その針の側面は、各地面の子午線から垂直に立ち上がる。 693-121.jpg 朝7時、スリットに針の影が入り込む。 693-18a.jpg 影の線による大地の造形。 on-6.jpg 3重の大地は、透水性の舗装 oh-23.jpg 水は、ここ「けいはんな」の地面(水平面)を視覚化。 oj-3436.jpg 正午には子午線の水路に影が落ちる。 oa-16.jpg 水路は針のなかを貫通して oa-18.jpg 滝となり地中に吸い込まれる img_0613-2.jpg 黄昏時、針が金色に光る 2040-10a.jpg 夜、針に沿って北極星に向けて レーザー光が発射される。 om-12.jpg そして、その地軸を中心に星空は回転する。