淡水と海水をつなぐ葛西臨海水族園の屋外エリア。
周囲の現実の自然と繋がったかたちで再現された水自然生態系の一角、結節点に位置する環境彫刻。

海と森には密接な関係があります。
 森で育まれた様々な栄養素が(淡水生物館で見るように)川に溶け込み海へ流れ、(海水水族園に見る海のように)豊かなものにしているのです。
また、その海のなかにも植物プランクトンや海藻があり、魚や貝などが暮らす水中の森があるのです。

 

「 海 」 ー 森から想う

 
 
 
 
 
 
 
淡水生物館の生態系
 
園内に広がる森林、透明なきらめきによって森が 水中の空間へと変容する。
ステンレスミラーの「屈折透過」が 意味深い緑にする
 
お互いに90°で交わりすり抜ける。
 
 
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あの照り輝く波間の下に どんな深さが宿り、いかなる物が潜んでいるのか?
 この彫刻は、鏡面ステンレスの複層による「屈折透過」という 水と同質の透明感よって、「森の空間」に「水中のイメージ」を重ね合わせ、
人々の想像をかきたててきた「波うつ海面」、そしてその下に潜在する「深さ」、と「煌めき」を象徴する。