「交わる風景Ⅱ」
僅かに離れた二枚の曇りガラスによる画像のボケ具合によって距離感を生み出す。
こちら側と向こう側それぞれに「日本の風景」と「海外の風景」を配する。
日本越しに海外が見え、海外越しに日本が見えるという構図。
写真によって記憶を留め、交信する、 空間体験的表現。

解像度の粗い画像では、
人の脳が欠けた情報を補完し、それぞれの心の風景を作り出している。
画像の内容は連歌のように、視点を変えた緩やかな連想によって重なりながら繋がっていく。
(下:原図、クリックで拡大)