たまごxにわとりxしいたけ ー多重露光の森

奥多摩の杉林に囲まれた象設計集団設計のケアハウスにおける、食堂のシンボリックな壁面。
この施設で生活している人たちが生産活動を行っていて、自分たちの誇りでもある、椎茸、鶏、卵を2つづつ組み合わせ、杉の木とともに紋様化して、漆喰レリーフにしたもの。
かつてポジフィルムに焼き付けられた色層の如く、僅かなレリーフによる物質感。
実在の証左・映像の表層。
ー 露光 ・ 感光 ・ 現像・ 潜像 ・ 定着 。
(この壁の)背後に広がる杉林(の環境)のなかで、個々の生き物はそれぞれ独立しているので無く、他の個体(異種・同種)と関連して生きている。
豊かな杉林とともに環境のなかに生きて広がっていく。
そのような中に身を置き、暮らしている。

